わりきる/水中原動機
らやめたのだが
それでも3を書き続けていたのだった
最初はからかいはやしたて
あるいはともに3を書いたものたちは
いつのまにやら見あたらず
それどころか周りに誰一人いなかった
そんなことを続けているうち
両の手足は動かなくなり
口で書くものを持つのも侭ならなくなった
それでも私は頭の中で3を書き続けたのだった
脳は無限のスペースだったのか
3をいくら書いても書いても書けるのだったが
書いても書いても終わりはなかった
果てしない
「3、3、3、さん、サン、、、、、、」
ある日私はなぜか声を発したのだ
最初は小さくつぶやくように
だんだんとボリュームを
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