桜の木/yoshi
僕は
君の存在が永遠で
ずっとずっと僕の側で
微笑み続けてくれる事を
信じてきたんだ
だから
暖かい言葉や
甘い言葉を
言わなくてもいいと思ってきたんだよ
君に
全部を伝えなくても
きっと君はわかってくれていると
思っていた
庭の桜の木がつぼみを付けた時
君が嬉しそうに僕に報告してくれた
でもあの時
僕は笑顔を返しただろうか
目を
見てあげただろうか
すまない
自信がないよ
長男が産まれたときに
君は僕にそっくりだと
喜んでくれたから
僕もすごく嬉しかった
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)