(あなたはいない……)/んなこたーない
あなたはいない
あなたのかなた
それゆえ速度のないConfetti
かたくなに知ることを拒んでいる
風はいつでも控えめに眩しい
春は花のなかで眠った
冬はその腕に抱かれて眠った
建築工学との退屈な会話、それは秋。
話しかけた
「きみのその腕からぬけだせる」
笑っていた
「ねえ、本当にぼくはきみのその腕のなかからぬけだすことができるんだよ」
たしかに笑っていた
ほらねとうたた寝 それじゃあ、またね……
あなたはいない
いつか花言葉は忘れられ――、
そして、夏。
あなたのかなたのあなたへ贈る
オレンジいっぱい敷きつめて
Cool or Cruel スカした
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