拍手/青の詩人
音が止むたびに 湧き上がる新たな音の群れ
彼らが走り去るまでには しばらくの時間を要する
誰もが走ることを止めようとはしない
誰もが同じように走る
だけど この拍手はどこまでが同じと言えるのだろう
皆感じ方は違うんだから 拍手の仕方も違うはずなのに・・・
ふと そう思って 手を休めた僕
だけど この「好き」はどこまでが本当なのだろう
誰かを好きになるたびに 湧き上がるこの疑問
同じ人はいないんだから 「好き」の形も違うはずなのに・・・
月の夜 君を待ち
湧き上がる「好き」の群
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