5つの報告/んなこたーない
相応の機知と勇気を必要とする。
「正しい」「正常」を目指す態度の欠点を挙げるとすれば、自分の無知にたいする恐怖と歯がゆさである。
言葉の使用には、どんな形であれ対話が前提にされている。
言葉とは必要性に促されたひとつの結果であり、必要性は対話に応じて生まれる。
なので、こちらが投げかけても、向こうが受け止められなくては仕方がない。
たとえば、ほんの小さな子供を相手に、「正しい」日本語での会話を試みてみても、なかなか困難なことである。
それでもなお「正しい」日本語での会話を望むのならば、
そのときは相手の存在根拠に向かって「強要」と「蹂躙」でねじ伏せる以外に方法はないのである。
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