君の全て/青の詩人
君の電話はいつも
君の事思い出したときにかかってくる
君の声はいつも
穏やかで
優しくて
どこか甘えてるようで
こどもっぽくて
それでいてしっかりしていて
僕はその声を聴くたびに
ちゃんと生きてて良かったなって
思ったり
思わなかったり
する
僕は君をどのくらい知ってるのだろう
君は僕をどのくらい知ってるのだろう
それはたぶん
これまで生きてきた時間から
伝えたい部分だけ切り取った分のうちの
半分にも満たないような
ごくわずかな 「君」や「僕」でしかないのだろう
だけど
それでいいよ
ほんの少しでも
大事な部分を共有できれば
僕はそれで満足
君の全て なんか知りたくない
君が話そうと思った分
「君」の全て でいい
2006/12/13
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