シャドー・ワーク(Shadow Work)/んなこたーない
 
薔薇が燃える。――溶ける花びらは血のようであり、
触れてみると、事実、それは血なのである。

派手で濃い目のメイクを要求する。金で買った女だから、
手は触れない。服も脱がさない。君はひたすら喋りつづける。

やあ、リップ・ヴァン・ウィンクル、やあ、リッキー・ティッキー・タビー。
ぼくもはるばる帰ってきたよ。窓枠のなかには地球が映り、その形を変える熱風の底から。

錆びた鉄棒を口腔に突っ込まれたような不安の味。
こういうのが好きなんだ、と金で買った女がたずねてくる。

そんなわけねえだろう。いいえ、赤色でヘロヘロのニヤニヤさ。
もう一言も喋らない。君は殊勝らしく豚の飼育法に
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