大樹/はじめ
 
が寄り添うように集まってた
 僕は星々を掬ってみた 甘い砂糖の匂いがした
 すぐ先に噴水があった
 僕は噴水の水を掬ってみた 特に変わったところのない水だった
 ライオンの彫られた岩からも水が流れていた
 その他にも色々な動物や虫の顔を彫った岩が宙に浮かんでいて口から水を流していた
 ここは彫像が集まる場所だ
 星が地面や壁に埋まって 隔絶された空間は煌めいている
 僕は噴水の前に座り込む
 そして僕自身の終わりについて考える
 ここで骨になり星となるのだ
 流れ星は僕の心臓の内側を流れる汗である
 僕は仰向けになって白い影となる
 辺りの噴水や彫像が消え立方体の空間は真
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