恋文/青の詩人
青き玉のごとく輝ける君に贈る
いつからでしょうか
君のことばかり考えるようになりました
君から離れられず 夜ごと君のもとへ通う私を
君はどう思っていらっしゃるのでしょうね
君が全てをさらけだしてくださらない と私は嘆くけれど
思えば それは私の方だったのかもしれませんね
いつだって私は君に表の顔しかお見せしたことがないのですから
醜い部分をお見せすれば 君との距離が離れてしまうのでは
と怖がってしまうのです
だから私と君との距離は昔から変わらぬまま
私は君のすぐ側をまわるけれど 決してふれることはないのです
なんとなく気づいていました
私が君のみ
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