二月一日 自由/
水町綜助
たドアはからりと音をたて閉じられ
緑青の晴天は冬をちりちりとやき
その余剰波で町はほんのりと白く照らされていた
たったそれだけのことだが
不意にわけもなく
自由などと
晴天に走り書きしてみると
わらえてきて
それでほほえみかけると
ぽかんとしたきみの顔は綺麗で
僕は犬みたいに放り出された気分で
楽しくて
きみにわけを話して
きみも連れて
そのまま旅行へでかけた
くだらない目的のために
くだらない目的のために
戻る
編
削
Point
(6)