完全失業日記(爆裂酩酊ポエム道)/ダーザイン
く波打ち際に転がってな。
タクシードライバーのテーマが聞こえてきそうな、空っぽの、淋しい朝靄の立つススキ
ノの片隅でサックス抱えて物乞いしたのは俺じゃないし、激しく降り始めた雨に打たれな
がら「えいえんなんてなかった、えいえんなんてなかった!」と叫んでいたのは俺じゃな
いし、夕日がとってもキレイだったので、真っ赤なトンネルを潜ってどこか遠い所に行っ
ちゃったのは俺じゃないし、それに、東西線を止めたのは神様になりたかったからじゃな
いんだレイン。薄れ行く意識の中で浮かんだ台詞はやはり「何もこんなふうに終わるのは
俺だけじゃないさ、宇宙だって熱死するんだ」だったので、いつまでも馬鹿の
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