はい、私が殺しました/P.B.
はさみがないので、何で頭をかろうか散々迷ったが、とりあえず近くにあったクワで試してみることにした。そう、もともと私は農民だったのだ。
最初のお客さんは神様だった。
神様は、開店したての店によく行くらしい。そういう趣味らしい。まあ、意外と暇なわけだ。
私はとりあえず訊いてみる
今日はどうします?
長髪の神様は言う
「反省して、ちょっと短くしてみました、みたいな感じでお願いします」
なにかやらかしたんですか?
「人類を作り出してしまったことを私はずっと反省しているんだよ」
大変ですね、などといいながら私はクワを振り上げ神様の頭めがけて振り下ろす
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神様って死んだんだっけ?
私は、娘に問い返す
「そう聞いたけど」
娘は少し困ったように笑う
もし、今、神様が生きてたらどんな世界になってたんだろうね
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