ひとひらひとひらと/
ぽえむ君
ひとひらひとひらと
空から雪が舞い落ちて
小さな小さなその粒は
一つ一つの言葉のよう
ゆらりゆらりと
空から風が吹き流れ
右へ左へ漂いながら
言葉と言葉をつなげ合う
ひとひらひとひらと
地上で雪が重なり合って
ほのかにほのかにその白は
一つ一つの歌のよう
そろりそろりと
地上で風が吹き上がり
上へ下へと彷徨いながら
音と音とをつなげ合う
ひとひらひとひらと
時は流れてゆきつつも
見渡すかぎり
時は止まっているかのよう
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