僕はいつもあの浜辺で継ぎはぎの夢を見つづける/「ま」の字
 
鎮静剤のように
深々(しんしん)としたただなかを
人造の星が滅びてうまれる傷が空をよぎる
風吹く街を
走っても はしっても 
手や脚、心臓さえかぜに透けた
らら!
らら、いイらら!
風吹く街の“私”たちに
なにの予定もありはしない
と 

「われらも 世界も 無配だ
 うすらさむい」(68歳 男 改革支持)

そうして
砂の上でしずかにひかる
幾夜 幾夜も

ひかるだけです

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