いこぅ る りいろの よあけへ/李伍 翔
 

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薄々、感づいてはいたんだ
君の告白を聞くよりも
随分と、前から。

君も、僕も、
愛する ことを
できないから。
似ていたから 。
惹かれあった。

“友人”として以上に
君を 思った。
思った。
けど、
恋とも 愛とも
呼べなかった。

欠落した 形を
確認するように
互いの “=” ばかり
見つめて
それ しかできない
僕らは
互いの 幻 に溺れた。

いこぅる に なることが
怖かったんじゃ ないんだ。
いこぅる になれないと
知っていたから

僕と 君は
繋いだ手を
離したんだよ。


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