かおるの音 蒼風薫/梅昆布茶2
鉄塔を登る猫あり 冬あかね
午前2時ポチはお庭で冬の月
ポチ遊ぶ冬の銀河の辺りかな
凩や白熱灯の昭和かな
新幹線小春を乗せて北陸へ
真夜中のサンタの仕事母子家庭
雪の降る深夜の海の心かな
プレハブの玄関を出て霜柱
お日様は猫日和なり年の暮れ
友よ 青かおるん
友よあなたが壊れて失くした愛の数を
知る由も無いのだが
これからは僕の心を壊せばいい
友よあなたがすさんで 吐き出した悪態を
どこに誰に当てていたのだろうか
これからは僕の耳を汚せばいい
友よ
あなたがこれまで味わったクレープをどこで拾ってきた
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