つれづれと俳句(無季)/大町綾音
 
涼気入れつめたい膚を呼び起こし

カーテンを閉めて眩しいからと言う

夜中でも朝でもなくて目を閉じて

鈍い痛み抱えて掛け布団のうえ

研ぎ澄んだ歯を持てなくて草食で

嫌味です言わずと知れた悪口や

コーヒーでは喉が潤うことはなく

今日はまだ耐えられますと大人ぶり

ため息ばかり出ると哀しむことはせず
戻る   Point(1)