つれづれと俳句(無季)/
大町綾音
涼気入れつめたい膚を呼び起こし
カーテンを閉めて眩しいからと言う
夜中でも朝でもなくて目を閉じて
鈍い痛み抱えて掛け布団のうえ
研ぎ澄んだ歯を持てなくて草食で
嫌味です言わずと知れた悪口や
コーヒーでは喉が潤うことはなく
今日はまだ耐えられますと大人ぶり
ため息ばかり出ると哀しむことはせず
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