かおるの音    蒼風薫/梅昆布茶2
 
さよならは最後の挨拶さよならを言う当てない寂しさよ

約束の春訴える風すぎて今なお寒くセーターを買う

暗くなるまではまだある雨の日の一日が闇三月二日

悲しさを味わいすぎた風ひとつ塩辛く吹く私の海に


寂しさをみる人もなし
ひとり居は今朝も挨拶多分笑って


春憂は翼広げて訪れて翼休める私の指で

歳時記の白いしおりのように羽が猫と父さん十二月に逝く

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