薫の音  青風薫/梅昆布茶2
 
春愁は翼広げて訪れて翼休める私の指で

春憂旬憂は長居の気配カレンダー覗き込んでる三ヶ月後の

春優を俳句でいじめたくて考えてみる客の危篤さ


許したい許されたいと春優と意気投合エール交換

暗くなるまではまだあるある雨の日の一日が闇


ポストには結句位置に私のな  あなたのいつものブルーブラック


諦めの歌を詠み終え自転車で今日の夕日を撮りにでかっける


タバコ吸う私とタバコ吸うあなたのままで禁煙席へ


寒さほど確かなものはない部屋のこよみばかりはゴミの日を知る

六歳は知らなかったねあなたとの出会いも日々もそれでも帰ろか





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