カオルの音    蒼風薫/梅昆布茶2
 
往診の先生と看護婦さんは週に一度の舞台の主役

頑張りたいけどもうたくさん頑張ったもう言わないでほしい『頑張れ』

人として生きる最後の砦かも往診の道が開かれて今

川を渡ることを思うといつも見える橋のあの場所あの赤い靴

ここは谷底ビルの家並みの街路樹米国西部の原野が恋しい

陽の沈む西の海では待っている子を抱き寄せて燃え上がる母

当日の朝の戦争に負けた日はゴミ減量を誓う記念日

新しく買った枕はふかふかで眠ってもよし眺めてもよし

作歌には目映い光が必要で今日は靴を履く今日こそ履く







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