愛に生きよう/
秋葉竹
涙だけ
こらえていれば心など
無視してみせる悲しき希い
あまりにも
深いこころにある剣を
ぎゅっと握ってみせる夕闇
繰り返し
いつもと同じ息をして
カーテンをあけ朝焼けをみる
降り出した
イエローレインの冷たさよ
骨を染み染み刺すな死霊よ
喉が焼け
冷えた真水を飲みたいと
ランプの宿屋で動けずにいる
あけガラス
世界を睨むそのまなこ
ギョロリとまっすぐ闇をみている
山に風
街に吐息が落ちるころ
花咲き花散れ愛に生きよう
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