Scrambled eggs/あらい
ひらかれることのない傘が舗道の粒に包まれてく
(ミントの味がしたぼくは噛まずに喉へおくった
カーテンのはるかぜがチープなほこりをくゆらす
ゲートではない
ふるいテープに託す みづにおとなう
多言語案内板の裏面に、あわだつ
通信をわずかに振動させる。褪色
そこは立ち止まったひとたちなのさ
爪の間にのこった土がかわき誰の骨をけずり
ゆくことを
体の芯が/とまとスープで/みたされない
まだ届かないきみは目を凝らしぎょっとする参列者で。
背にういた鱗をしっていて、にげた蛇は知覚に隠れる。
(ずっと、切り 離して 走る 口を 開けた、いまだ)
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