待っているもの/
泡沫の僕
冷たく、それでいて湿った部屋。
ここで待っていても、
誰も来やしない。
それを忘れようと、
都心の高層ビルに出社し、
終電で帰宅したとしても――
僕を待っているのは、
自己嫌悪と、ふらつく頭だけ。
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