結ばれる想い/ひだかたけし
朝に外に臨めば
草木達の揺れ
ゆらゆらら
歩き進む足
ずんずんずん
吹き抜ける涼風
さやさやや
囀る鳥の声
ぴゅるぴゅるぴぃ
薄っすら陽が射すなか落ち葉が舞い始め
あれほど豊潤な緑繁らせていた森林の
剥き出す裸木の遠近の群れやがて
到来し近々と地の霊の眠り込み
朝に内に臨めば
光の大洋が拡がり
ずっとずっと
目映く輝き
ゆらゆらら
いつの間にか
草木の揺れ
緑の色の照り輝き
いつか結ばれる内と外の想い
螺旋を描きやがて破れる迄
開いては枯れて枯れては開き
ぴゅるぴゅるぴぃ
さやさやや
ずんずんずん
ひとり人たる私の意識に展開される
この世に込められた高みの思惟、
意志存在から自分を創造せよと。
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