白骨舞踏/ひだかたけし
 
時の澱みに
いほり透く迄
生きるのみと
痛みの試練
課される苦悩
互い違い襲い
事を異にする度
新た宙宇の残響
血流の尚激し

瞑目意識の視界
にほひ立つ迄
光エーテルの
溢れ出す折 、

誰かと誰か
刺激し合い
ながらも
この武装の世
忖度の度合い
縁の切られ
結ばれては
また切れて
ひと ひとり
石の骨片にして
肉身から出ていく 
自らの魂を私そのもの
霊との結びに鍛え抜き

白骨舞踏の
今際の際に至り
覚醒意識の更に保ち

何一つ悔いる事なく、
充たされる事もなく逝く迄と。

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