僕の太陽/栗栖真理亜
 
心の均等が崩れてしまいそうで
何もかも亡くしてしまいそうで
独り震えてた
君の優しい眼差しが天から降って来て僕は救われたんだ
捨てられた仔猫みたいに

その場その場を頼りなく生きて来たのに
その時初めて優しい温もりに出逢えたよ
まるで本当に生まれ変わったよう
爽やかな風も空気も僕らを取り巻いて祝福してくれたんだ

そう、君と僕
お互いかけがえのない愛にまた巡り逢えたから何も言う事なんてないよね
きっと来世もその次の世も同じように手に入れられるような気がする
喪いかけた心と心を繋ぎ併せて僕らはひとつになるんだ

「元々ふたつのものはひとつにならない」だなんて哀しい事言わないで
もし何かふたりに足りないところがあれば僕が補ってあげるから

君が僕に手を差し延べてくれたみたいにパズルの欠片をひとつひとつ填め込めば
ふたりはずっと一緒に先を見据えてゆける

君の胸の内を僕に開けてご覧よ
太陽みたいに輝くその魂は僕の孤独な心を照らしてくれるから
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