自慢話/リつ
 
二十歳の頃は
ミニスカートをはいてて
ヒールの靴でもちゃんと歩けてて
脚の骨も
今みたいなO脚じゃなくて
スラリと真っ直ぐで
後輩たちから
「先輩の脚はきれい」と絶賛されていた

美しかった

自分でも思う

ある日
脚フェチの男が喰らいついてきた

近鉄奈良駅前のロッテリア
2階席に
お客は私とその男だけ

私はいつものミニスカート姿
隅の席に座り
さりげなく脚を組む
パンティは
正面からしか見えない

その男は
ひとつ席を開けて座り
何度も何度も拾い物をするかのように
脚を視姦し
左手をスボンのポケットに入れ
一生懸命マスをかいて
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