人工呼吸器(新訂)/
ひだかたけし
この世から
宇宙へ還りゆく
人のその肉身 、
夜から夜明け迄
強いられ絶えず
浮いて沈んで
沈んで浮いて
どすんふわっ
ふわっどすん
余りに酷薄な光景を
あなた方が当たり前と
回を重ねて慣れ斬るのなら、
熱い石になるのみ、この私は。
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