透明な座標/
 
見上げた空に響く音
夜の果てを追いかけた心が輪を描く
透明な糸で結ばれた声
掴めぬほどに朧げな希望

指先に感じた微かな振動
目を凝らせば見える星のよう
意志を込めても止まらぬ揺らぎ
心の奥で溶けた言葉たち

混ざり合う影 形無き輪郭
繋がりたいと叫ぶ想いは泡に変わり
遠くに浮かんだあの日の記憶
見えない糸を辿るように手を伸ばす

冷たい風が吹き抜ける夜
全てを抱えるのはいつも虚空
透明な糸が絡まり消えた
その感触だけが真実だった

問いかけた答えはどこにもない
彷徨う闇の中で見つけた光
目を閉じても聞こえる鼓動
響き合う音を求める未知の未来


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