哀しみの歯車/栗栖真理亜
 
運命の輪は廻る
残酷な程に

君を追いかけ手を伸ばせば伸ばす程
君は遠ざかってゆくよ

ねぇ?僕のこのキモチ
知らんぷりばかりして目も合わそうともしないけど
僕は君だけを見つめてるんだよ

いつだって君の幸せ
ただそれだけを願ってる
君の夢が叶う事を心から祈ってる
なのに・・・

もしも君が誰かに盗られちゃったらと思うと
居ても立ってもいられなくなるんだ
どうしても理性を律する事が出来なくなって
とてつもなく苦い感情が溢れてくるんだ

どうしようもないよ
君が好きなんだもん
それなのに今の僕達は離れ離れで
二人の間に流れる濁流が幸せをおし流してゆくんだ

嗚呼、どんなに巧いキスより君といるほうがずっといい
それがたとえ永遠でなくとも

陽炎のように揺れて消え去ってしまう前に君に逢いに行こう
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