ifu/饂飩(うどん)
 
命に対する畏怖を知らないくせに
気軽に恐怖症の文字を躍らせるなよ
そうやって過剰表現で包括されるから
嘘が殆ど真実みたいになって泣くこともできない
感情が蒸発したら何処にゆくというのか
その居場所を突き止めたい
君と探しにゆきたい
言葉という人智を超えたほんとう(近似値)を
でも結局のところ二元論でしか捉えようのないこの小さな頭に限界を感じ始めてもいる
こんなことなら感性を持たずに生まれるべきだった
核心に迫るなんて不可能だって始めからわかるのにどうして考えたり想ったりするんだろう
できるだけ丁寧に感覚と事実を擦り合わせる作業嫌になったら負ける
負けるより勝つ方がいいからね
こんな風に夜は暗くて朝は明るいし
しがらみのない夢を見ながら
綺麗とか綺麗じゃないとか麗しいとか
掬い取って息をしてゆこう
生きるという意味を浸透させながら
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