ファドの声/秋葉竹
 
 

 
時計だらけの夜空をみあげて
ふと
生きてるって 
突き放されるゲームみたいだなと
ふと
想った、よ

過去を渡れるはずがないのなら
海に近い潮の匂いのする川の
大きな橋を渡れるっていうのも
青春時代の
まるで想い出みたいだし

生きてるかぎりすべての
ゴミをちゃんと片付けなくてはならないんだ
なんて、
なんて必要なルールよね

なんか
それと生きてる悲しみとはまるで
別のもののような気がするのだが
それはそれで
間違ってはいないのだろうか?

へへ、
神さまの仲間になりたいな、

まるで痛みも嘘も
忘れたいだけ忘れられたら

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