別離/
レタス
香を焚き
花を散らし
夜は更けてゆく
想いは深く星空に消え
来し方を想いだす
きみと暮らした18年
時には重く
時には軽やかに過ごして来た
互いに栄華の時は過ぎ
これからは別々の路を目指してゆく
悲しい夕焼けが綺麗だった
何処までも透明な青空が深く
満ちた月を眺めては頷き
二人指差し
未来を語り合った
それは幻だったのか
ぼくは東に
きみは西に
茫漠とした砂漠に水を求め
もう振り返ることはない
鉄の扉は開かれた
戻る
編
削
Point
(10)